JR貨物グループの社長会が開かれるJR貨物は2004年度のグループ社長会を2004年7月16日、本社会議室で開催した。JR貨物の金田好生会長・伊藤直彦社長など役員・幹部、そしてグループ44社の代表が出席した。
伊藤社長は挨拶で、3年連続の経常黒字達成へのグループ各社の協力に謝意を示した。そして、グループ各社が自社だけでなくJR貨物グループ全体への視野("フォー・ザ・JR貨物グループ")を意識し、経営目標の達成に努力してほしいと述べた。
また安全の確保についても強調し、「安全のABCというのを、ぜひ覚えて日々実践してほしい。ABCは日本語では『当たり前のことをぼんやりせずにちゃんとやる』、そして英語では『オールウェイズ・ビー・ケアフル』(常に注意深く)」、「安全の考え方は運転業務ばかりでなく、営業面にも共通することを十分に認識してもらいたい」と話した。
マンネリの打破、迅速な経営判断についても言及した。
社長の挨拶後、JR貨物の関係役員が経営の現状や課題を報告した。この中で事業開発本部長は、2003年度から導入したグループ各社の目標管理制度の到達状況を紹介し、各社のトップに目標達成への努力を求めた。
またJR貨物のガーデンエアタワーへ入居するKDDIから、モバイル企画部長が移動体通信事業の可能性などについて講演した。
目標管理制度にともない9年ぶりにループ企業表彰制度が復活。収支改善と業務効率化を達成したOTとジェイアールエフ商事、高崎運輸の3社が伊藤社長から表彰状を授与された。
