全国通運業連合会が全国大会を開催全国通運業連合会は2004年6月16日、東京都内で第54回全国大会を開催した。加盟している全国通運系の通運事業者は、JR貨物の運輸収入のほぼ40%を取り扱っている。大会には会員企業代表約100名が出席した。
高橋喬郎会長(川崎運送社長)は挨拶で、「産業界や社会から求められているのは輸送サービス向上に向けた技術革新で、そうした期待に応えない限りわれわれは生き残れないことをあらためて認識したい。」「"勝てる通運"を目指していこう」などと述べた。
またJR貨物の伊藤直彦社長は、「環境だけで貨物が集まるほど社会は甘くない。物流の基本は時間、コスト、サービスの三点で、荷主企業と通運、JR貨物が三位一体になってそれを実現しなければならない。昨秋以降の政府米輸送は、通運とJRが上手に連携した好例で、今後も通運との共存共栄関係を強化したい」と挨拶した。
そして、貨物鉄道事業の利用促進と市場競争力強化、情報技術活用などによる輸送サービス向上、次世代に向けた通運業の在り方の検討、などが柱の、向こう一年間の事業方針を決定した。
また、通運との連携強化や利用促進の実効策をJR貨物へ求める決議を採択した。
現場からの提言として、ヤマト運輸東京コンテナ支店長が、東京貨物ターミナル駅と横浜羽沢駅を補完する東海道線の川崎貨物駅からコンテナ列車を出すことを要望した。
