JR貨物労組が定期大会を開催JR貨物労組は2004年6月20・21日、静岡県熱海市で第20回定期大会を開催した。各地方本部の代議員55名と、本部役員・傍聴者などが出席した。
緒方博恭委員長は、2004年度が「ニューチャレンジ21」計画の最終年度であると指摘し、「JR貨物は昨年度まで3年連続の経常黒字を達成したが、前途に課題は山積している。モーダルシフトでフォローの風が吹いている今こそ確固とした事業基盤を築かなければならない」と挨拶した。
会社側を代表し出席した同社の伊藤直彦社長は挨拶で、「鉄道コンテナの輸送量が伸びている理由は、一般に環境問題ととらえられがちだが、実際には環境だけで貨物が集まるほど世間は甘くなく、輸送サービスや異常時対応などが認められてオンレール化が進んでいることを考えれば、社員はもっと自信を持っていいはずだ。経済や社会の流れが大きく変わりつつあるのは確かで、われわれは"貨物鉄道のプロ"としてそうした期待に応えていこう」と話した。
そして、JR貨物改革を完遂させ、一企業一組合を早期に実現させる、などを柱とする向こう一年間の活動方針を決定した。
