JR貨物が車両検修教育センターを建設JR貨物は東京貨物ターミナル駅構内で2004年4月21日、「車両検修教育センター」を着工した。
建設される施設は、敷地面積約1700平方メートル、延べ床面積約2290平方メートル、鉄骨造り3階建て。
1階には学習用の実物の機関車・貨車をおく。レールは駅構内と接続し営業車両も入れる構造とする。
2階は溶接・工作実習室。3階は一般教室と、電子・電気・計測実習室を設ける。ボール盤やねじ切り盤、探傷装置、保安装置、スイッチ、リレーなどがおかれる。
また同社は、センター開設にあわせ研修カリキュラムを見直す。入社1〜3年目の初級、3〜7年目の中級、そして中〜上級の専門分野、と体系化し、実践面でのレベルアップを目指す。
車両履歴管理システムの研修や、委託会社の社員研修もあわせてセンターで担当する。
教育担当者には、本社や支社の管理部門社員のほか現場第一線の社員も採用する。
起工式で岩沙克次専務・ロジスティクス総本部長は、「JR貨物にとって車両検修、つまりメンテナンスは貨物鉄道事業の機能維持と位置付けられる重要な役割を担っている。新センターを通じて社員一人一人のスキルアップに努める中から、貨物鉄道全体への信頼感を高めたい」と話した。
