JR貨物が苫小牧発LNG輸送の出発式JR貨物北海道支社は2003年11月13日、苫小牧貨物駅で、苫小牧勇払地区産出の液化天然ガス(LNG)を旭川へ送る鉄道輸送の開始を祝う出発式を行った。
関係者など約30名が出席し、安全祈願を行った。そしてJR貨物北海道支社長の渡邊保男支社長が「将来的には帯広方面への輸送拡大も期待している。地域住民に安定したエネルギー輸送により社会的な責任を果たしたい。安全・安定輸送に努め、鉄道輸送にして良かったとの評価を得たい」と挨拶した。
その後で、LNGコンテナを貨車へ積み込むデモンストレーション作業を行い、列車の前で渡邊支社長らがテープカットした。
今回始まる輸送の着荷主は旭川ガス。着駅は北旭川駅で、一日に10トンコンテナ・4個を発送する。輸送量は、2003年度内が4700トン、2004年度から年間2万トンの計画。試験輸送は10月27日から4回実施した。本格輸送は12月から。
また釧路で行われている代替フロンの試験用に、新富士駅へ11月11日から輸送を行っている。年間の輸送量2000トンが予定されている。
これらのため、苫小牧貨物駅のホームが拡張された。そして北旭川駅と新富士駅にトップリフターが配備された。
LNGの鉄道コンテナ輸送は新潟〜北陸についで全国で2番目。
