仙台で「鉄道貨物輸送シンポジウム」が開催される全国通運連盟は2003年11月21日、「鉄道貨物輸送シンポジウム」を仙台市内のホテルで開催した。テーマは「東北における物流と環境を考える」。約200人が参加した。東北運輸局とJR貨物東北支社・東北経済連合会などが後援。
シンポジウムではまず白鴎大学教授でフォーク歌手の山本コウタロー氏が、地球温暖化の仕組みや弊害を、身近な例も出しながら紹介した。つぎに福内直之国土交通省総合政策局複合貨物流通課長が「環境にやさしい物流をめざして」という題で講演し、「環境のために努力することは、顧客からの信頼や企業ブランドが高まるだけでなく、資金調達の面でもメリットがある」と話した。
パネルディスカッションでは、JR貨物東北支社長の田村幸雄氏や荷主企業代表など4名のパネリストが出席した。荷主側からは、運賃や輸送時間について要望が出され、これに対し田村支社長は現状を説明するとともに、解決が難しくとも「『できない』で終わらせずに、ユーザーからの要望と向き合い知恵を絞っていきたい」などと応じた。
このシンポジウムは「鉄道コンテナ利用キャンペーン2003」の一環でもある。
