2003年11月、JR貨物・輸送概況JR貨物は、2003年11月の輸送実績(速報値)を2003年12月10日までにまとめた。コンテナは対前年同月のプラス3.1%の192万8千トン、車扱いはマイナス10.5%の135万4千トンだった。全体ではマイナス3%にとどまった。
コンテナは13ヶ月連続のプラス。冷夏で米が不作のため、政府米の緊急輸送が入り、農産品は前年度の9万5千トンから14万5千トンへ大幅に増加した(このうち4万9千トンが政府米)。また大型トラックのスピードリミッタ装着が義務化され宅配便の利用が増え、特積貨物も前年より8.2%増えた。
しかし車扱いは、寒さが厳しくなく灯油の消費が振るわなかったため大幅に減少した。なお2002年の中部国際空港の土砂輸送は、前年比に含まれていない。
伊藤直彦社長は12月10日に政府米輸送について、9月が4万8千トン、10月が8万5千トン、11月が4万9千トン、12月も4万8千トン前後、あわせて20万トンほどとなると話した。当初見込みは全体で10万トンほどだった。また1月以降も輸送は続くとの見通しを示し、安定輸送を行っていくと述べた。
