東京都と神奈川・千葉・埼玉3県は2003年10月1日からディーゼル自動車の排気ガスの規制を強化した。粒子状物質(PM)に対する規制が強化された。
規制強化後の10月中の浮遊状粒子物質(SPM)の濃度を幹線道路沿いの34個所で測定した結果、1立方メートル中の前年同月の46マイクログラムから約30%マイナスの32マイクログラムに減少した。しかし11月は10月の約3倍、前年度の平均値の2倍にも増えてしまった。東京都庁では規制に対する疑問の声も上がっているが、都環境改善部は、もう少し状況を見たいとしている。
一方で、トラックから鉄道や船舶へのモーダルシフトは進む傾向にある。9月から始まった、大型トラックへのスピードリミッタ装着義務化の効果もあると思われるが、JR貨物の10月中のコンテナ取り扱い量は前年同月より約9%プラスの約210万トン。宅配便などの小口貨物は前年同月比約13%プラスの約23万トンとなった。