アメリカの貨物鉄道会社のコンピュータがウィルスに感染、運行が乱れるアメリカ合州国の鉄道会社 CSX(本社・フロリダ州)は、同社のコンピュータシステムが2003年8月20日の未明にウィルスに感染し、列車の運行が乱れる被害があったと同日、発表した。
CSXの広報担当者は、世界で50万台以上のコンピュータが感染したMSブラストかその亜種が感染したと話している。午前1時過ぎにコンピュータシステムが停止し、午前7時頃に復旧した。
一時は最大でアメリカ東部23州の信号機がつかなくなり、貨物列車数100本が平均6〜10時間遅れた。また同社の路線を通過する全米鉄道旅客公社(アムトラック)の旅客列車10本が40分〜7時間遅れた。首都ワシントンでも朝の通勤列車が10本以上運休した。
貨物列車の遅れは20日夜になっても解消していない。
CSXと同様にコンピュータウィルスに社内のコンピュータが感染し、ニューヨーク=タイムズ社(22日)やエア=カナダ社(19日)の業務にも支障が出た。[b]
