朝日新聞がトラック事故続発と報じる2003年7月3日の朝日新聞・朝刊は、「過労を『満載』、事故招く一因」という見出しで、2週間で、トラックが関係する交通事故で14名が死亡していると報じた。記事の内容は次のとおり。
運輸労連による調査では、スピード違反を行っている運転手が年々増加傾向にあるほか、1ヶ月間の残業時間が60時間を超える運転手の割合も増加している。業界の厳しい競争と不況が運転手の負担を重くしている。
また国土交通省幹部は、「規制緩和には反対しないが、」営業区域規制「廃止はやり過ぎだった。これだけ事故が相次ぐと、見直しの必要もあるのではないか」とコメントした。
警察庁は6月下旬、全日本トラック協会幹部に事故を防止するため事業者への指導を強めるよう、申し入れた。
物流関係の労働組合は、「事業者を監査するシステムがトラック協会にあるが、有名無実化している。国や独立した第三者による監視機関が必要だ」と指摘するところもある。
また、2003年9月から、大型トラックにスピードリミッタ取り付け義務化が始まる。
