2002年11月・JR貨物の輸送概況JR貨物は2002年12月11日、11月分の輸送実績(速報値)を公表した。コンテナが前年同月比プラス2.9%の187万1千トン、車扱いがマイナス0.2%の167万5千トンで、合計はプラス1.4%だった。前年の7月以来、1年4ヶ月ぶりに前年同月比がプラスに転じた。
コンテナの品目別実績はほとんどがプラス。自主流通米が好調だった農産品がプラス11.8%、エコ関連貨物がプラス26.5%、野菜類の価格が安定したことから生野菜青果物がプラス2.5%だった。
車扱いは、石油が12%の増送。11月が寒かったためと同社は分析している。セメントや紙・パルプは振るわなかった。
運輸収入は約122億6千万円で、目標の121億円を上回った。しかし前年同月の約123億円には届かず、交通新聞は「総物流量の減少に伴って実勢運賃が総じて単価ダウン傾向にある」ことが要因と報じている。
伊藤直彦社長は11日の会見で、「今月に入ってからも全般に増送傾向をたどっており、この勢いを保ちながら新年を迎えたい」と話している。
