OLSが新物流システム導入と報じられるJR貨物グループのオー・エル・エス(OLS)の新しい物流管理情報システムが完成し運用を開始したと2002年9月25日の交通新聞が報じた。最大で2時間ほどかかることもあった処理が新システムは5分で完了する。
従来、届け先のガソリンスタンドや工場からの発注情報は、元売りを経由してOLSの地方営業所へ直接 オンラインで入っていた。しかし元売りの情報ネットワークとOLSの社内システムは接続しておらず、伝票処理に多くの労力が必要で、処理能力が追いつかずにシステム全体がダウンする場合もあった。
2001年秋からほぼ半年をかけて構築された新システムは、新しく設置したホストコンピュータ(東京・丸の内の本社内)へ元売りからの受注情報を集約する。ここで出荷や在庫・入庫・配送用トラックの手配などを分類しまとめ、盛岡・郡山・甘木の各営業所に転送する。処理能力を重視し、システム全体がパワーアップされている。
今後、ハンディターミナルを活用し現場で情報化を進めることや、届け先へ発注データをフィードバックし届け先の業務効率化を支援するなど、新システムを活用し、石油業界内での存在感を高めて行きたいと同社は考えている。
同社は、石油元売会社の潤滑油の配送業務を行っている。
