JR貨物が緊急増総本部を設置

JR貨物は2002年8月1日、緊急増送本部を設置した。本部長は伊藤直彦社長、副本部長は岩沙克次・専務=ロジスティクス総本部長。常務や取締役・部長クラスがメンバー。各支社にも同様の機関を設置する。期間は12月末日までの予定。

具体的な施策は次の通り。

通運事業者への増送要請

通運幹部との緊急増送会議を開き理解を求めるほか、地方都市で通運の意向を吸い上げ輸送改善に反映させる。

全社をあげて荷主企業へ利用促進依頼

地球環境問題などをテコにPRを強化。

営業最前線の営業支店との連携強化

荷主企業の要望を輸送施策へ的確に反映させる。

グループ企業経営陣との共同販売活動

各社の取引先などに利用を呼びかける。

事務局長の米本亮一・常務=営業推進本部長は設置にあたり、「厳しい経営環境にさらされているのは当社ばかりでなく物流業界すべてといっていいが、ここを乗り切ってこそJR貨物の真価も発揮できる。必要なのは、グループを含めたすべての社員が苦境を乗り切る求心力を発揮すること。われわれ幹部も、増送の実を上げ大きな成果を残せるように全力投球していく」と話している。

参考文献

• [a] 交通新聞,2002年8月5日