ロシアのユーラシア横断鉄道構想2001年2月5日の共同通信は、ロシアのプーチン大統領が「ユーラシア横断鉄道計画」の策定を鉄道省など関係機関へ指示したと報じた。2001年9月末にハバロフスク地方のコムソモリスクナアムーレで着工が予定されている。
計画を作成するのは地域統合輸送プロジェクトセンター。所長のラズベギン氏によると、コムソモリスクナアムーレとサハリンのノグリキの間を結ぶ間宮海峡トンネルの工期は4年で、鉄道省はすでに予算を計上している。
また宗谷海峡トンネルの建設には120億ドル(1兆3800億円)が必要と同所長は述べている。これについて日本政府は、「採算に合うかどうか判断するのは民間企業」とし、政府レベルで本格的な検討を行っていない。
プーチン大統領は大国ロシア復活を掲げており、ロシアをユーラシア物流の大動脈にし国際経済での地位を高める狙いがこの計画にある。またベーリング海峡トンネルの建設構想もロシアは掲げている。しかし、どちらも実現には障害が多いと共同通信は書いている。
なお日本の民間団体も同様の構想を持っていると、2000年8月に毎日新聞が報じている。
