与党の整備新幹線検討委員会作業部会政府・与党の整備新幹線検討委員会(座長・安倍 晋三 官房副長官)の作業部会が2000年11月8日の午前中に開かれた。そして運輸省が2001年度予算に要求している新規着工区間の沿線自治体の意見を聴いた。
中沖 豊・富山県知事は、「北陸新幹線の上越(新潟県)〜南越(福井県)間のフル規格による早期整備、経営分離される第3セクターの経営が成り立つ支援策を」([a])と、地方財政措置などによる経営支援を求めた。これに対し与党側は、「並行在来線を走行するJR貨物が第3セクターに支払う線路使用料をめぐっても議論すべきだ」([b])などと応じた。
また潮谷 義子・熊本県知事は、鹿児島ルート全区間をフル規格に変更するよう求めた。[a]
次回以降の作業部会では、新規着工の2区間の採算性や線路使用料の問題を議論する。
なおすでに建設が進んでいる東北新幹線・盛岡〜八戸間の並行在来線の線路使用料については、政府が支援策を取る方針が決まっている。
