JR貨物が羽生ORSを開設JR貨物は2000年10月10日に羽生ORS(オフ=レール=ステーション)を開設する。
場所は埼玉県羽生市藤井下組で、面積は約1650平方メートル(市有地[b])。事務所が設置され、10トンコンテナ対応のフォークリフトが一台 配置される。
ORSと荷主との間は集配トラックでコンテナを輸送し、ORSと最寄の鉄道駅との間をコンテナ3個積みのトレーラでピストン輸送する。中継駅での滞留が少なく、スピードアップが見込まれ、サービス向上となる。
8万トンがトラックから鉄道へシフトすると見込まれている。
ORSは運輸省と全国通運連盟が1998年から研究会で検討を続け、鉄道輸送のスピードアップとサービス向上を図れるという調査結果が出ていた。
そして羽生市は工場が多く需要が見込まれる上、JR線からも比較的離れていることから、設置が決まった。
羽生ORSの拠点駅は、宇都宮貨物ターミナル駅と越谷貨物ターミナル駅。それぞれ67kmと51kmの距離にあり、東北自動車道を利用して高速・ピストン輸送を行う。なお日・祝日は取扱はない。
JR貨物と関係通運はパンフレットを作成し荷主に利用を呼びかけている。10月4日には祝賀会が開かれた。
また伊藤直彦社長は記者会見で、「可能であれば関東・関西各一ヶ所ずつといった形に持っていくのが望ましいと思う」と述べている。
なお鉄道駅以外のJR貨物のコンテナ取扱所に、コンテナ営業所・コンテナセンター・自動車代行駅があるが、設置の経緯や運賃計算方法などがそれぞれ異なる。
杉野彰営業部長は2002年1月8日の交通新聞で、「最近は日々の発着コンテナで30個前後と、周辺の荷主企業にORSのメリットが浸透しています」と話している。[c]
