JR貨物が超高層ビルの起工式JR貨物は2000年8月28日、東京都千代田区の飯田町貨物駅跡地で超高層ビルの起工式を行った。
着工されたビルは、地上35階・地下2階の賃貸オフィスビルと、地上3階・地下2階の商業ビル。敷地面積は11,881.61平方メートルで、建築面積は5,709.93平方メートル、延べ床面積93,224.27平方メートル。ワンフロアが約510坪の無柱整形空間となる。
コジェネレーションシステムと蓄熱式空調システムを備えるほか、雨水の再利用も行う。
商業棟は、各フロアにテラスを設置し、植物で彩る。また敷地の発掘で明らかになった平川の流れや、甲武鉄道の飯田町駅が1895(明治28)年に開業し始発駅となって以来の建設地と鉄道との関わりを、外観のデザインなどに盛り込む。
完成は2003年1月の予定。
この超高層ビルは、「千代田区飯田町I-GARDEN AIR」(仮称)プロジェクトの一環。北・中央・南の3街区から成り、すでに北街区のJR貨物と大和ハウス工業の本社ビルは1999年5月に完成している。
また、1998年に実施した開発事業コンペの結果、中央街区に超高層の賃貸ビルと商業ビル、南街区に本社機能を持つオフィスビルが3棟とマンションを建設することが決まっている。
今回の起工式は、中央街区の賃貸オフィスビル・商業ビルの着工を記念するもの。2000年11月から2001年10月にかけて、残るビルについても工事を開始し、プロジェクト全体が完成するのは2003年3月の予定。
プロジェクトには三井不動産・大和ハウス工業・東洋不動産が協力している。愛称は、"飯田町貨物駅跡地(I)に、そよ風(AIR)の吹く公園(GARDEN)のような空間(AIR)創出をめざす"、が由来。
通信会社のKDDIは2002年9月2日、このガーデンエアタワーに本社機能や携帯電話(au)などの事業所を集約すると発表した。現在 本社がある「KDDI新宿ビル」の空いたフロアには子会社などが入り、登記上の本社も移転しない。[b]
集約されるのは、新宿の本社のほか芝・半蔵門に分散している事業所。ガーデンエアタワーの3階から34階を賃貸する。[b]
