都市基盤整備公団が土砂を鉄道輸送都市基盤整備公団は「越谷レイクタウン特定土地区画整理事業」(埼玉県越谷市)への土砂の鉄道輸送を2000年7月3日から始めた。[a]
当面の輸送区間はJR貨物の梶ヶ谷貨物ターミナル駅発・越谷貨物ターミナル駅着。JR貨物が保有する160個の土砂コンテナ(以前にさいたま新都市建設残土輸送に使っていたもの)を使い、多摩ニュータウンで発生した土砂を輸送する([b])。列車は貨車15両編成で、コンテナ45個を輸送する([b])。[a]
この土地区画整理事業は住宅地のほかに集合農地や調節池などが含まれ、総面積は252.6ヘクタール。期間は15〜20年の予定で、必要となる土砂は約670万トン。[a]
JR貨物では、10月から新たに始まる予定の東京都の土砂輸送があり、輸送能力に不安がないわけではない。関東支社は、10月までに安定した輸送体制を確立するため、検討していきたいと話している。[a]
また多摩ニュータウンだけで必要な土砂を確保できる見込みはなく、汚染されていない土砂を新たに確保する必要もある。[a]
この輸送の2001年度の実績は、約6万立方メートルだった。10トンダンプ換算で約9,800台分。交通渋滞や排気ガスが減らせただけでなく、工費も約30%削減できた。[c]
今回の輸送は、東京都江戸川区への土砂輸送成功を見た同公団が2000年2月にJR貨物へ検討を依頼し、実現した。[a]
