運輸省が家電リサイクル品の輸送調査検討委員会を設置運輸省は「リサイクル輸送システムの開発・構築に関する調査検討委員会」を設置し、2000年7月に初会合を開いた。
委員長は長崎太郎・流通科学大学教授、副委員長は久保雅義・神戸商船大学教授、委員にはJR貨物環境事業部長の川崎 廣志氏のほか日本通運や全国通運連盟・日本内航海運組合総連合会の代表らが参加する。また運輸省から鉄道局・海上交通局・港湾局の代表や、運輸政策局複合貨物流通課長が参加する。
家電リサイクル法が2001年4月に本格施行されるのに伴い、廃棄された家電の輸送需要が増えることは確実。しかしトラックで輸送すると道路混雑にさらに拍車がかかる恐れがある一方、輸送時間はあまり問題にならないのでモーダルシフトに適する性質がある。
委員会は、廃棄されリサイクルに回される家電品の輸送需要、鉄道・海運で輸送するための制度・技術上の問題点、輸送ルートの選定や機材配置、効率的輸送システムの開発と構築などを調査検討する。
また2000年秋に、貨物駅や港湾の近くに家電リサイクル品の集積基地をおき、コンテナ列車や貨物船による試験輸送を行う。
委員会は、2000年度末を目処に報告書をまとめ、今後の指針とする予定。
