2000年6月の輸送概況JR貨物は2000年7月12日に、2000年6月分の輸送実績をまとめた。コンテナは対前年同月比プラス1.3%の168万6千トン、車扱がマイナス3.6%の135万4千トン、合計でマイナス0.9%だった。なお北海道分をのぞくとコンテナはプラス5.9%となる。伊藤直彦社長は、「景気回復がようやく本物になってきた」と話している。[a]
コンテナの品目別では、紙製品などの繊維工業品が5.2%と増えた。しかし大手メーカー1社がトラックへ切り替えたため酒・ビールはマイナス6.9%となった。
室蘭線は6月8日に開通し、ほとんどの荷物は鉄道へ戻っている。しかし宅配便の一部が道路輸送を使っているほか、鉄道だけを使っていた化粧品メーカーが週1回のペースでトラック輸送に切り替えている。この現状を踏まえJR貨物は、北への貨物誘致に全社を上げてつとめている。
なお第1四半期の輸送実績もまとまった。コンテナはマイナス5.3%、車扱はマイナス4.7%、合計でマイナス5%だった。
