日本の鉄道貨物輸送
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1979年7月

国鉄苗穂駅構内で、レール取卸中の作業員が死亡

国鉄苗穂駅で1979年7月に貨車からレールを卸していた作業員が突然倒れ、脳出血死した。札幌市内の運送会社の社員で、48歳だった。

作業員の妻は札幌中央労働基準監督署に労災を申請したが、認められなかった。札幌地裁に提訴したが、1993年3月に「作業が重すぎたとは言えず、脳出血は脳血管の先天的な要因によるとみられる」とし、訴えは認められなかった。

そこで札幌高裁へ控訴。1998年9月18日に判決が出た。竹原裁判長は「体力だけでなく極度の精神的緊張を強いられる危険性の高い特殊作業で、経験がほとんどなかった社員は、肉体的、精神的、心理的な負荷が強く加わった」として、労災死と認定した。

作業の程度と脳出血との因果関係について、専門家の意見が分かれたため長期の裁判となった。

参考文献

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2002年10月10日 更新
作成 1998年9月27日
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