日本鉄道は1884(明治17)年11月、埼玉県秩父地方で発生した農民らの蜂起を鎮圧するため派遣された憲兵・鎮台兵と火薬を輸送した。すでに同鉄道は上野〜高崎間を開業させ貨物輸送を行っていた。
秩父事件は1884年10月に、同地方の農民が困民党を結成し自由党員とともに蜂起した事件。高利貸へ返済延長を求めたほか、村民税の減税を要求し、1万人近くが高利貸を襲い郡役所や警察署を襲撃した。しかし11月には軍隊に鎮圧された。
秩父事件の鎮圧のため日本鉄道が火薬を輸送
