鉄道寮は三井組への貨物集配手数料交付を廃止。荷主から支払うよう変更鉄道寮は1875(明治8)年4月1日、貨物取扱業の制度を変更した。三井組の独占を廃するとともに手数料(運賃の5%)を荷主が直接 取扱業者へ支払うようにした。
三井組は1874年8月から手数料として貨物運賃の5%を鉄道寮から得ていたが、これを荷主から収受するようにしたいと、品目別の取扱手数料(案)を添えて1874年12月、鉄道寮へ申請した。運賃値下げがあり、手数料額が減ったことが要因にあるようだ。
鉄道寮や工部省内でも意見が割れたが、1875年1月に鉄道寮は工部省へ以下の内容の意見書を提出した。
そして工部省は1875年3月15日、これを承認した。新制度は1875年4月1日から実施された。
また貨物取扱業への新規参入も始まった。
なお手数料率は7%に値上げの後、1883年1月に自由化された。
