私が1997年12月中旬に韓国はソウルへ行った時に撮った写真で、韓国の貨車・貨物列車紹介します。なお韓国の鉄道貨物輸送について私は全くの素人で、基本的のこのページに書いてあることは私の目撃情報だけを元にしています。誤解があるかもしれませんので、ご注意ください。

この写真を撮ったのは、ソウルとプサンとを結ぶ幹線上にあるPugok駅です。この駅はソウル駅から南へ33.9kmのところにあり、貨物列車運行の節点となっているようで、構内は広く多くの貨車が留置されていました。また時刻表によると南部貨物基地線という支線が分かれています。
このタンク車は最後部に連結されていて、尾灯が付けられています。車体の横腹の中央からやや左寄りにある突起のようなものがそれです。尾灯は取り外し式になっているようで、多くのタンク車にこのように尾灯をかけるための引っかけがありました。

この写真もソウルとプサンとを結ぶ幹線上の駅である、Yongsan駅で撮りました。この駅に隣接して車両基地があり、貨車や客車・気動車・電車など多数の車両が留置されていました。

このタイプの有蓋車は多く見かけました。コンテナ列車は海上コンテナ以外見かけませんでしたので、国内輸送の雑貨などは全てこのタイプの貨車で輸送しているようです。

もう一枚、有蓋車の写真です。前の写真の車両と比べると車体側面の形態が全く違います。また車体妻面のハンドルは、手ブレーキでしょうか。
この写真を撮ったSobinggo駅は、ソウル市内の漢江沿いを走る支線上にあります。駅構内に上屋付きの貨物ホームがあり、このタイプの有蓋車が10数両 停まっていました。昼(午後)に行ったせいか、荷役作業はしていませんでした。

無蓋車の写真です。この車両は緑色ですが、黒色の車両が多かったです。色の違いが何を意味するかは、不明です。

南の方から9時30分ころにPugok駅へ到着した、タンク車だけで組成された貨物列車です。

この写真はSuwon駅で見かけた、海上コンテナだけを積んだ貨物列車です。何本か、同じような列車を見かけました。また海上コンテナを積載した貨車と、上に示したような有蓋車や無蓋車が一緒に連結された貨物列車もありました。
Suwon駅は、ソウルとプサンを結ぶ幹線上の駅で、ソウル駅から約41.5km南にあります。ソウル市内からSuwon駅までは複々線で、日本の通勤電車のように10両編成の電車が頻繁に走っています。また駅構内に荷役ホームがあり、9時ころは荷役作業をしていました。

なお韓国国鉄のWebサイトに貨車の両数が以下のように紹介されています。

関連サイト: 韓国国鉄 貨車を紹介するページ(英語)もあります

参考文献

• 時刻表(韓国の) 1997年9月号
• 中島 廣・山田 俊英 『韓国の鉄道』1997年, JTB