東邦亜鉛(株)

東邦亜鉛(株)は非鉄金属業で大手の会社。小名浜製錬所から安中製錬所まで、小名浜港で輸入した、原料の亜鉛精鉱と半製品の亜鉛焼鉱を専用列車で輸送している。

亜鉛精鉱はJR貨物所有の無蓋貨車(トキ車,荷重36トン)で、亜鉛焼鉱は飛散しやすいので私有タンク貨車(タキ15600形,荷重40トン,20両を東邦亜鉛が所有[b])で、輸送している。専用列車は、トキ車 6両とタンク車 12両で組成される

なおトキ車は1997年4月現在で210両が在籍するが、JR貨物ではトキ車を更新・新製しない方針。このため1998年夏の全般検査時以降は両数が不足するので、東邦亜鉛は輸送方法の変更を迫られている。東邦亜鉛の物流担当で管理部の村口主査によると、東邦亜鉛では以下の案を検討している。

• 東邦亜鉛がトキ車を新製
• 現在使っているJR貨物のトキ車を東邦亜鉛が譲り受ける
• 1998年夏に運用が終わる私有ホキ車を譲り受ける
• 1998年秋に運用が終わる土砂輸送用の私有コンテナ(さいたま新都心建設残土輸送用のコンテナか?)を譲り受ける
• ダンプトラックへ転換する

その後 1999年3月に東邦亜鉛所有の私有貨車としてトキ2500形が新製された。

参考文献

• [a] 運輸タイムズ,1997年12月1日
• [b] 吉岡心平『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑』1997年,ネコ・パブリッシング

関連サイト: 東邦亜鉛のWebサイト