天龍運輸(本社: 東京都練馬区、社長: 平山喜貴氏)は、日本出版取次協会と福岡県書店商業組合との2者と契約し、首都圏と福岡県との間で出版物の輸送を行なっている。この輸送の90%以上がJR貨物の鉄道コンテナ利用。
鉄道コンテナの利用ルートは、発駅が東京(タ)(一部は新座(タ)発)で、着駅は福岡(タ)と浜小倉。1997年度の利用実績は14,132個。一方 返品輸送の一部にも鉄道コンテナを使っている。1997年度実績で、福岡(タ)発が309個、浜小倉発が340個。
書籍・雑誌は、首都圏26ヶ所の出版取次の配送センターなどから、東京都練馬区の同社の配送センターへ集められる。ここで鉄道コンテナへ積み込む。出版物はパレット積みで持ち込まれる。同社の配送センターは、梱包機でこれらをビニールで包み、梱包毎にバンドで留めながらコンテナへ積み込む。コンテナへの積み込みにパレットは用いずバラ積み。
なお同社は鉄道貨物利用運送事業(通運取扱)免許を持たない。丸運などに委託している。
近年、書籍・雑誌の発売日を繰り上げるため輸送のスピードアップが求められている。しかし3日目発売の福岡地区での繰り上げは物理的に不可能と、同社では考えている。なぜならトラック輸送には以下の問題がある。
しかし列車ダイヤが乱れた時のJR貨物の荷主対応が遅い。列車の現在位置情報や代行などに関して、もう少し早く対応して欲しいとしている。