フランスベッド(株)は、ベッド製造販売の最大手。本社は東京都渋谷区にあり、全国9工場でベットとその周辺器具(マットレス・寝装品など)を製造している。資本金は、1998年2月1日現在で56億円、従業員数は1997年9月現在で1902名。1996年度の売り上げは776億円、経常利益は40億円。[a]
同社は、全国9ヶ所の工場から全国6ヶ所の中央倉庫(販売拠点)・営業倉庫を経由し取引き先へ商品を供給している。鉄道コンテナは、北海道千歳市の北海道工場から、東京(昭島市)・群馬(太田市)の中央倉庫や東北地域の営業倉庫への商品(マットレス)輸送に利用している。東北地域担当の中央倉庫は群馬であるが、北海道から群馬へ輸送した商品を東北へ戻すのは非効率なため、東北の営業倉庫へ直送する。[b]
発駅は札幌(タ)。月に12フィートコンテナで約80個を発送している。着駅は、東京中央倉庫ゆきが八王子、群馬中央倉庫ゆきが熊谷(タ)。その他に東北地域の営業倉庫向けに、東青森・秋田貨物・盛岡(タ)・山形・郡山(タ)・新潟(タ)へも発送している。まれに、水戸・西浜松・名古屋(タ)・梅田・鳥栖・鍋島などへ送ることもある。八王子と熊谷(タ)ゆきが合わせて全体の6割を占める。[b]
荷姿はバラ積み。個々の商品はビニールで梱包されている。完成した商品を工場内でコンテナへ積み込んでいき、満載になり次第 出荷する。12フィートコンテナ1個に、標準的な大きさの家庭用マットレスを最大で約40本 積み込む。[b]
同社は、同輸送についてリードタイムを重視しない。トラックより低コスト、工場で直接 荷物をコンテナへ積み込める利便性、を評価して鉄道コンテナを使っている。日通などから内航船の利用を勧められているが、切り換えはしばらく無理としている。
しかし同社は物流の効率化を進めるため、群馬・東京両工場の生産体制を増強し、北海道工場からのマットレス輸送を削減する方針。このためコンテナ利用も減る見込みだ。[b]