千葉製粉(株)の本社は千葉市美浜区。本社工場で、小麦粉の製粉と、それを原料とするプレミックス(天ぷらやから揚げ・菓子などの粉)と小麦澱粉・化成品の製造をしている。また販売も行っている。
製品の物流は本社の物流課が管理する。
受注に応じて工場倉庫から取引先へ、トラックまたは鉄道コンテナで顧客の倉庫に輸送する。
12フィートコンテナは、小麦粉とプレミックス製品を青森県の顧客倉庫へ納品する際に主として使っている。発駅は千葉貨物。隅田川駅で中継され、隅田川発22時16分の2053レで東青森駅へ9時28分に到着する。
私有の10トンタンクコンテナでも小麦粉を輸送している。
また6月から9月にかけて小麦粉の需要が増えるため、盛岡(タ)駅へ私有コンテナで輸送することもある。
コンテナの発送個数は、私有コンテナを含め年間で1680個。
12フィートコンテナの荷姿はパレット積み。日本パレットプール(株)のT11型レンタルパレットを使用している。小麦粉は25kgの紙袋詰め、プレミックスは25kgまたは20kgの紙袋詰め。1パレットにこの紙袋を、9段36袋ないし10段40袋積載する。そして9段積みパレット5枚と10段積みパレット1枚を一つのコンテナに積み込む。荷崩れ防止のため、パレット上の荷物は工場倉庫の出荷ホームでシュリンク包装する。
同社の全物流量に対する鉄道利用割合は約5.5%ほど。運賃の安さと到着時刻が正確なことを鉄道輸送の長所としてあげる。また輸送ロットが小さくなっているため、2トン〜3トンの小型コンテナが今後は必要になるとする。