JR貨物はコキ106形を、20フィートや40フィートのISO規格コンテナ(海上コンテナ)が積載可能なコンテナ貨車として開発した。コキ104形の後継形式。1997年8月から量産車が投入されている。
従来のコキ104形は、海上コンテナを積載する際に車体強度の問題から、緊締装置を増設しなければならなかった。そのためコキ106形では車体強度を強化し、JRの20フィートコンテナと海上コンテナとで緊締装置を共用できるようにした。
この他のコキ104形との相違点は、まず台車が新開発のFT2形となった。枕ばねは従来のコイルばねであるが、軸箱支持装置をシェプロンゴムと軸ゴムによる複合ゴム支持方式に変更した。
また20・40フィートコンテナ用の緊締装置を、イギリス製の軽量ツイストタイプ緊締装置に変更した。12フィート用は従来通り。
最大荷重は40.5トンから40.7トンに増えた。[b]
主要諸元を以下に示す。
| 形式 | コキ106形 |
|---|---|
| 自重 | 18.9t |
| 荷重 | 40.7t |
| 最大長さ | 20,400mm |
| 最大幅 | 2,663mm |
| 最大高さ | 2,017mm |
| 台車形式 | FT2 |
| 最高速度 | 110km/h |
| 制動装置 | CLE(電磁自動空気式応荷重装置付き) |
| 積載可能コンテナ | JR12フィート:5個、JR20フィート:3個、JR30フィート:2個、ISO20フィート(24t):2個、ISO40フィート(30t):1個 |