淡路島北東部を震源として1995年1月17日早朝に起きた阪神淡路大震災で被害に遭った家屋などが解体されたため、大量の木屑が大量に発生した。

JR貨物ではこれらの木屑を1995年10月12日から1996年12月の間、神奈川県川崎市・横浜市と埼玉県越谷市(埼玉県東部清掃組合)へ輸送した。発駅は神戸港駅で、着駅は川崎貨物駅や梶ヶ谷貨物ターミナル駅など。木屑は、ピーク時には各駅へそれぞれ1日5トンコンテナ40個が到着した。この間に、5トンコンテナで9200個分の38000トンを輸送した。

木屑は非常に軽い。そこで妻扉だけが開閉する1方開のC20やC21形コンテナを輸送に用い、荷役時には傾斜させ、詰め込んだ。

なおこの木屑輸送が、JR貨物における廃棄物輸送の先駈けとなった。

参考文献：斉藤実,「環境事業への取り組み 下」,運輸タイムズ,1997年11月10日